今、積立投資で最も人気を集めているのが「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)(楽天SCHD)」です。
米国の高配当株に投資するこのファンドは、初心者からベテラン投資家まで幅広く支持されています。
しかし、投資信託は「何となく人気だから」という理由だけで購入するのはNG!
この記事では、このファンドの特徴やリスク、初心者が失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
1. 楽天・高配当株式・米国ファンドの基本情報
このファンドは、米国の高配当株式を主要投資対象としています。
四半期ごとに配当収入を得ることを目的としているため、長期的に安定した収入を狙う方に向いています。
ファンドの特徴としては、以下のポイントがあります。
- 投資対象: 米国の高配当株に連動するETF(シュワブ・米国配当株式ETF)
- 分配頻度: 四半期ごと(2月、5月、8月、11月)
- 為替ヘッジなし: 為替リスクがあるものの、ドル建ての資産を持ちたい人には魅力的
2. このファンドのメリット
(1) 安定した配当収入
楽天・高配当株式・米国ファンドは、米国の高配当株式に投資することで、安定した配当収入を得られるのが大きなメリットです。
特に、四半期ごとに配当金を受け取れるため、定期的な現金フローを重要視する方に向いています。
(2) 米国株市場の成長に参加できる
米国の株式市場は、過去にわたり強い成長を見せてきました。
このファンドを通じて、世界最大の株式市場である米国に投資することができ、長期的な値上がり益を狙えます。
(3) 手数料が低め
このファンドの信託報酬は年0.132%と低めに設定されています。
これは長期投資を行う上で、手数料の負担を抑えられるため、コスト面で有利です。
3. 注意!リスクも理解しよう
(1) 為替リスク
このファンドは米国株に投資しているため、為替ヘッジを行っていません。
つまり、ドルと円の為替レートに影響を受けます。例えば、円高になるとドル建て資産の価値が下がるため、為替レートが基準価額に直接影響を与える点は注意が必要です。
(2) 株価変動リスク
ファンドの投資対象は株式なので、株式市場全体の変動による影響を受けます。
米国の経済や政治の状況、企業業績の変動によっては、株価が下がり、ファンドの基準価額も下落する可能性があります。
(3) 分配金は保証されない
四半期ごとの分配金が特徴のこのファンドですが、分配金が必ずしも毎回支払われるわけではありません。
また、分配金の一部が元本の払い戻しに相当する場合もあり、投資の期待どおりに収益が得られない可能性もあることを理解しておきましょう。
4. 初心者が失敗しないためのポイント
(1) 長期での運用を考える
楽天・高配当株式・米国ファンドは、米国市場や企業の成長に期待して長期的に運用することを前提に設計されています。
短期間で大きな利益を期待するよりも、10年単位でゆっくり資産を増やしていくことを目指すのが成功のカギです。
(2) ドルコスト平均法を活用しよう
投資を始めたばかりの方にとっては、市場の変動が怖いと感じることがあるかもしれません。
しかし、毎月コツコツ積立てるドルコスト平均法を活用することで、価格変動リスクを抑えながら少しずつ資産を増やすことが可能です。
基準価額が下がったときに多くの口数を買い、上がったときには少なめに購入できるので、自然にリスクを分散させられます。
(3) 為替リスクを意識する
このファンドは為替ヘッジを行わないため、為替の影響を受けやすいです。
特に米ドルと円のレートが大きく変動する可能性があることを考慮し、為替リスクを理解しておくことが重要です。
ドル高や円安を想定して投資を続ける戦略を取る場合は、長期的な運用が推奨されます。
(4) 分配金の再投資も検討
四半期ごとに受け取る分配金を再投資することで、複利効果を得られます。
分配金を使わずに再投資を行うと、次の配当や値上がりの恩恵をより大きく受けることができ、結果的に資産を効率的に増やすことが可能です。
5. まとめ
楽天・高配当株式・米国ファンドは、安定した配当収入と米国市場の成長に参加できる魅力的なファンドです。
積立件数が多いことからも、長期的に資産形成を行いたい方や、米国株に興味がある方に支持されていることがわかります。
しかし、為替リスクや株価変動リスクもあるため、リスクを十分に理解しながら、ドルコスト平均法を活用した長期投資を意識することが成功のカギです。
初心者でも失敗しないためには、「長期」「分散」「コツコツ」を基本に投資を行うことが重要です。
このポイントを押さえて、安定した資産運用を目指しましょう!