楽天・高配当株式・日本ファンド vs ETF - 高配当投資、賢い選択はどっち?
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2025年に発表された「楽天・高配当株式・日本ファンド」
スポット購入で初期の買付がスタートしましたので、買付前に少し検討してみました。
今回は検討した内容をご紹介します。
新規募集ファンドの概要と検討ポイント
楽天・高配当株式・日本ファンド (目論見書) は、昨年販売開始された「楽天・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)」の日本版高配当株式のファンドです。
特に、ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックスに連動する戦略を採用し、四半期ごとの分配が特徴となっています。
この指数に沿って、配当利回りの高い銘柄で構成されており、比較的安定した配当収益を目指した仕組みとなっています。
検討すべきポイント(初心者向け解説付き)
投資目標: 配当収益と中長期の資産成長を狙う
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→ このファンドは、高配当を受け取りながら長期的な値上がり益も期待する投資家向けです。すぐに利益を確定するよりも、長期運用を前提に考えるとよいでしょう。
リスク許容度: 株式市場の変動リスクを考慮
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→ 株価が上下するリスクがあります。短期間で元本が大きく変動する可能性があるため、安定した収益を得たい場合は、債券ファンドなどと組み合わせるとリスクを抑えられます。
費用: 信託報酬率(0.297%前後)などを比較
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→ ファンドには管理費(信託報酬)がかかります。0.297%という数値は比較的低めですが、長期投資になるほどコストの影響は大きくなるため、同様のETFや他のファンドと比較して決めましょう。
過去の類似ファンド: 運用成績が参考になる
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→ 過去の運用実績があるファンドと比較すると、パフォーマンスの目安がわかります。ただし、新規設定のファンドのため、実際の運用実績がまだない点は留意が必要です。
分配金の安定性: タコ足配当(元本払い戻し)のリスク
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→ 「タコ足配当」とは、投資元本の一部を取り崩して分配金を支払う状態を指します。これが続くと、資産価値が減少し、長期的な利益を得にくくなる可能性があります。安定した配当が維持されるかどうか、定期的にチェックすることが大切です。
NISA活用: 節税メリットを考慮
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→ NISA成長投資枠(少額投資非課税制度)を利用すると、配当や売却益にかかる税金を免除できます。長期運用を考えている場合、NISA口座での運用が有利になるケースが多いです。
このように、楽天・高配当株式・日本ファンドは高配当を目的とする投資家にとって魅力的な選択肢の一つですが、リスクとコストを十分に理解した上で投資判断をすることが重要です。
ETFとの比較
高配当株投資を考えるなら、ETFも魅力的な選択肢となります。ETF(上場投資信託)は、株式市場に上場しており、リアルタイムで売買できる特徴を持っています。
主な高配当ETF:
ETFのメリット(初心者向け解説):
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流動性が高い: 株式と同じように取引でき、リアルタイムで売買が可能。
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市場の値動きを見ながら投資タイミングを決められるため、機動的に資産を動かしたい人に向いている。
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透明性が高い: ETFは日々の基準価額や構成銘柄が公開されているため、何に投資しているのか明確。
ETFのデメリット(初心者向け解説):
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自動再投資ができない: ETFは配当金を現金で受け取るため、自動的に再投資される仕組みがない。
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そのため、受け取った配当を再投資したい場合は、自分で売買を行う必要がある。
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一方、投資信託では配当金を再投資する「分配金再投資コース」が選べることが多い。
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価格変動が大きい: ETFは株式市場で取引されるため、日中の値動きが大きくなることがある。
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投資信託は1日1回の基準価額で取引されるため、大きな変動の影響を受けにくい。
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特に短期投資を考えている場合は、価格の上下に注意が必要。
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どんな人にETFが向いているか?
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長期的に資産を増やしたいが、コストを抑えたい人
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市場の動きを見ながら投資判断をしたい人
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配当金を受け取り、自分で運用したい人
ETFは、低コストで透明性が高い点が大きな魅力ですが、自動再投資ができないなどのデメリットもあります。
投資スタイルや目的に応じて、ETFか投資信託のどちらを選ぶべきかを検討しましょう。
日本版SCHDとしての注目
楽天・高配当株式・日本ファンドは、「日本版SCHD」とも称されることがあります。SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、米国で人気の高配当ETFで、安定的な配当と成長性を兼ね備えています。
なぜ「日本版」なのか?
このファンドが「日本版SCHD」と呼ばれる理由は、以下のような特徴を持つためです。
- 高配当銘柄を中心にポートフォリオを構築
- 配当利回りの高い銘柄にフォーカスし、安定した収益を目指す。
- 配当利回りを重視した運用
- 米国のSCHD同様、利回りの高い企業を選定するが、日本市場の特性に合わせた運用が行われる。
- 長期保有向けの商品設計
- 配当金を再投資し、複利効果を狙う長期投資家向けの設計。
SCHDとの違いは?
米国のSCHDと同じような銘柄を対象にしているだけなので、日本版SCHDは全くの別物です。
そもそも本国のSCHDはETFであるのに対し、日本版SCHDというのは投資信託で商品も違います。
その他の違いは以下のようなものがあります。
- 市場の違い:
- SCHDは米国市場の大型株を対象にするが、楽天・高配当株式・日本ファンドは日本市場の高配当銘柄に特化。
- 組み入れ基準:
- SCHDは財務的な健全性や増配実績を重視するが、日本版は日本市場における高配当銘柄で該当する条件に合致した銘柄優先かつ不祥事などの定性評価を織り込んで決定。
タコ足配当の可能性
一方で、楽天・高配当株式・日本ファンドは投資信託のためタコ足配当の可能性にも注意が必要です。
- タコ足配当とは?
- 配当金の原資が、企業の純利益ではなく、元本を取り崩して支払われる状態を指す。
- なぜ問題なのか?
- 配当の継続性に疑問が生じ、将来的に減配のリスクがある。
- 本来の投資元本が減少し、資産形成の妨げとなる可能性がある。
投資家が注意すべきポイント
- 配当の原資を確認する
- 運用レポートをチェックし、配当がタコ足配当になっていないかを確認。
- 長期的な運用方針を考慮する
- タコ足配当のリスクを考慮し、長期的に安定した配当が見込めるか検討。
- 他の高配当ETFと比較する
- 1489や1698などの高配当ETFと比較し、どちらが自分の投資目的に合うかを見極める。
楽天・高配当株式・日本ファンドは、日本市場における高配当株投資の選択肢として注目されています。しかし、SCHDとは異なる特徴を持ち、タコ足配当のリスクもあるため、慎重な検討が必要です。
最終的には、配当の持続性やコスト面をよく比較し、自分の投資方針に合った選択をすることが大切です。
投資信託とETFの選択基準
投資をする際に、投資信託とETF(上場投資信託)のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の投資目的に応じて適切な選択をしましょう。
ETFを選ぶべき場合
ETFはリアルタイムで市場で売買でき、コストが低いことが特徴です。以下のような場合にETFの方が適しています。
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低コストでの運用を重視する
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配当を自由に再投資したい
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短期・中期の資産運用に活用したい
- 株式のように売買できるため、短期の値動きを活かした投資が可能。
- 市場の変動に合わせて、機動的にポートフォリオを調整できる。
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市場価格で売買したい
投資信託が適している場合
投資信託は、自動積立や長期運用向けの仕組みが整っているため、以下のような場合に適しています。
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NISA口座で長期運用を考えている
- NISA(少額投資非課税制度)を活用すると、売却益や分配金に税金がかからない。
- 自動積立で少額からコツコツ投資できるため、長期投資向き。
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配当金の自動再投資を利用したい
- 分配金を受け取らず、自動で再投資できる仕組みがある。
- 長期運用では複利効果を最大限活かせる。
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短期の値動きを気にせず運用したい
- 投資信託は1日1回の基準価額で取引されるため、日中の値動きを気にせず投資が可能。
- 株価の変動に左右されず、計画的な資産形成ができる。
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手間をかけずに運用したい
- 売買のタイミングを考える必要がなく、定期的な買付けが可能。
- プロが運用してくれるため、自分で資産を管理する手間が少ない。
どちらを選ぶべきか?
どちらの手法もメリット・デメリットがあるため、自分の投資目的に合わせた選択をしましょう。
結論
投資信託とETFのどちらを選ぶかは、投資目的とリスク許容度に大きく左右されます。
低コストで自分で運用管理できるならETF、手間なく分配金の再投資を活用したいなら投資信託が適しています。
また、今後の市場動向や自身のポートフォリオを考慮しながら、最適な選択をすることが重要です。
例えば、金利上昇局面では高配当銘柄が相対的に安定したパフォーマンスを示すことがあり、そうした市場環境を考慮することが有効です。
私自身は、今回の投資では高配当ETFを選択しました。
その理由は、低コストで分配金の受け取りを自由に管理できること、また市場の変動に応じて売買のタイミングを調整しやすく、安値圏で購入すると配当利回りの低下を避けることができるためです。
特に、現在の市場環境では、配当収益を安定的に確保しつつ、将来的な値上がり益も狙えると判断しました。
最終的な選択は、自身の投資スタイルや目的によるものですが、どの選択肢も一長一短があるため、自分に合った方法を選びましょう。
