
①きっかけは“始めやすさ”。気軽に選んだTHEOとの出会い
投資に興味はあったものの、最初の一歩を踏み出すにはいろいろと不安があった。
「銘柄はどうやって選ぶの?」 「タイミングを間違えたら損するんじゃないか?」 「そもそも、まとまったお金がない…」
そんな中で知ったのが“ロボアドバイザー”という選択肢だった。
WealthNaviやROBOPROなど、有名な名前はいくつかあったけれど、どれも10万円スタートが基本。いきなりその金額を入れるには少しハードルが高かった。
でも、THEOだけは「1万円から始められる」と知って、「あ、これなら今の自分でもいけるかも」と思えた。
正直、最初はロボアドがどう運用してくれるのかもよく分かってなかったし、「おまかせでOK」という響きにどこか安心して、軽い気持ちで口座を開設したのを覚えている。
「なんとなくよさそう」 「やってみなきゃ分からないし」 そんな直感と、“始めやすさ”だけで選んだのがTHEOだった。
でも、今振り返ると、この気軽な一歩こそが、投資に対する自分の見方を少しずつ変える第一歩だったように思う。
②コロナショックで積立をストップ。それでも戻ってこれた理由
しばらくは淡々と積み立てを続けていた。何も考えずに、引き落とされるまま、ただコツコツと。THEOの存在を忘れていたわけではないけれど、手間がかからないぶん“意識の外”にある時間も長かった。
そんな中で起きた2020年のコロナショック。日経平均も世界の株価も一気に下がり、自分の保有資産も当然のように影響を受けた。積立は自動で続いていたけれど、「これは一旦止めたほうがいいかも」と思い、自分から積立をストップした。
そのときは、正直なところ“それどころじゃない”という気持ちが強かった。世の中も不安に包まれていたし、投資のことを考える余裕なんてなかった。
ただ、少し時間が経って落ち着いてきた頃、「また積み立ててもいいかな」と思えるようになった。きっかけはTHEOから届くお知らせやレポートを目にしたこと。そして、ふと口座を見たときに、「あ、まだちゃんと動いてるんだな」と感じたことだった。
THEOは自分を急かさなかったし、プレッシャーもなかった。ただ“静かにそこにいてくれた”。
その安心感が、「また続けてみようかな」という気持ちを自然に引き出してくれたのかもしれない。
③ETFの多さと静かなリバランス。意外と“学びの教材”になる
THEOの特徴のひとつは、保有するETFの種類が非常に多いこと。正直、最初のうちは「何に投資しているのかよくわからない」という感覚だった。
でも、運用レポートやColor Paletteのような可視化ツールを見ていくうちに、「こういう分散のされ方があるんだ」「こんなETFもあるのか」と、だんだんと学びになっていった。
自分ではなかなか選ばないような新興国債券や世界中の不動産ETFに投資していたりして、「なるほど、こんなアプローチもあるのか」と気づけたのは、THEOを使ったからこそだったと思う。
毎月リバランスはされているはずだけど、正直なところその変化を肌で感じたことは少ない。理由はシンプルで、保有するETFの数が多くて比率の変化が目立たないから。
でもそれが逆に、THEOの「静かに守ってくれている」印象を強めてくれたような気がする。
変化は見えづらいけれど、そのぶん暴れすぎない。
結果的に、THEOは“投資に慣れるまでの安心感”を与えてくれる存在でありながら、“ETF分散投資を体験できる教材”のような役割も果たしてくれていた。
④ROBOPROとの違いに気づいて、“守りのTHEO”という位置づけに
THEOの運用に慣れてきたころ、次に気になったのがROBOPROだった。
AIが市場を予測して資産配分を動かしていくという点に惹かれて試してみたが、ここでTHEOとの明確な違いに気づいた。
ROBOPROはとにかく“動き”がはっきりしている。今月は株式比率が大きく上がったとか、金(ゴールド)がゼロになったとか、資産の変化が目に見えてわかる。
それに比べるとTHEOは、月に一度リバランスされていてもほとんど変化がわからないほど静か。たしかに構成ETFの数も多く、比率の変化が表に出づらい。
その分、THEOは暴れないし、ブレない。いい意味で“構えていられる”安心感がある。
今の自分の中では、ROBOPROが攻めの役割を担っていて、THEOは守りの立場にある。資産全体の中でリスクをコントロールするうえで、THEOは欠かせない“静かなる土台”になってくれている。
⑤長期で続けたから見えてきた“シミュレーションとの違い”
THEOのシミュレーションでは「年利8%で20年後に◯◯万円」といった未来が描かれている。でも、実際の相場はもっと複雑で、下落・回復・横ばい…の繰り返し。
一時は「やっぱり含み損か…」と思った時期もあったけれど、それでも淡々と積み立てていれば、またプラスに転じるときがくる。理想的なグラフ通りにはいかなくても、「持ち続けること」「戻ってくること」の大切さをTHEOを通じて学べた。
たとえ一時的に資産が目減りしても、それは通過点。コロナショックのあとに再び積み立てを再開し、時間とともに含み損が解消され、再び資産が育ち始めたプロセスを体感できたのは大きい。
シミュレーションはきれいな右肩上がり。でも現実はジグザグで、時に足踏みしながらも、じわじわと成長していく。その“ズレ”に戸惑わずに済んだのは、THEOで運用を続けていたからかもしれない。
⑥THEOを使い続ける理由。それは“考えるきっかけ”をくれたから
THEOは年齢に応じて資産配分を調整する仕組み、いわゆるリプロファイリングを採用している。年を重ねるごとに株式の比率が下がり、債券の比率が高まっていく仕組みだ。
これは一般的に「リスクを抑える合理的な設計」とされているけれど、正直なところ自分にとっては「余計なお世話」と感じた部分もあった。
自分の投資方針としては、できる限り株式の比率を維持しながら、資産の成長の恩恵を長く享受したいという想いがある。加えて、将来的には投資以外の収入源──たとえばビジネスや不労所得といった柱も持ちたいと考えている。
だからこそ、年齢だけを基準にして一律にリスクを下げていく方針には、あまり共感できなかった。
でも、こうしてTHEOの設計に違和感を覚えたこと自体が、自分の投資観を深めるきっかけになったと思う。
「じゃあ、自分はどうしたいんだろう?」 「どんな運用が“納得のいく選択”なんだろう?」
そうやって自分の考えに立ち返ることで、“ただ任せる”だけではなく、“任せながら、自分で判断する”という姿勢が育っていった気がする。
⑦投資は社会のためになるのか?まだ答えは出せないけれど
「投資って人の役に立たないよね」という意見を目にすることもある。たしかに、お金を増やすことだけが目的になってしまえば、そう思われても仕方ないのかもしれない。
でも、THEOを通じてETFの中身を見ていくと、実際には世界中の企業や国に間接的に資金を提供していることになる。それは、誰かの雇用や事業、未来のテクノロジーやインフラに回っているかもしれない。
もちろん、それを“貢献”と断言するには慎重さも必要だ。ただ、自分としては「そういう形で関わっているのかもしれない」と感じられるようになっただけでも、投資の見え方が変わってきたように思う。
不動産投資などで直接的に人の暮らしを支える方法もあるが、それには大きな資金が必要で、自分には現実的ではない。だからこそ、ETFや分散投資を通じて“今の自分にもできる社会との接点”を持てているという感覚がある。
結論はまだ出ていない。でも、“どう捉えるか”を考えるようになった。それだけでも、THEOというサービスから得られた学びは大きい。
⑧まとめ:THEOは“始めて終わる”ものじゃない。“気づきの旅”が続く
THEOは、自分にとって“投資の入り口”だった。
知識も経験もなかったけれど、少額から始められる気軽さと、おまかせで運用できる安心感が、最初の一歩を後押ししてくれた。
その一歩を踏み出したことで、「投資ってこういうものか」と感覚的に理解する土台ができて、やがて他のサービスや考え方にも自然と興味が向くようになった。
途中で積立を止めた時期もあったし、含み損に悩んだ時期もあった。それでもTHEOがあったからこそ、投資を辞めずに続けてこられた。
学びながら、自分のスタンスを育てていく。
その過程こそが、THEOが与えてくれたいちばん大きな価値だったと思う。
これからもTHEOは、自分の中では“サテライト運用”として、淡々と積み立てていく予定だ。
“ほったらかし”だけど、決して“無関心”ではない。
THEOは、静かに、自分自身の変化を映す“投資の鏡”のような存在だと、今は感じている。
