
投資を本格的に再開して数年。NISAや投資信託を中心に資産形成を続けてきました。
ところが2025年4月、トランプ政権の関税ショックで相場が急変。
含み益が一気に減り、あらためて「守る仕組み」の重要性を痛感しました。
実際に運用していた4つのロボアドの中で、ROBOPROの動きが一番落ち着いていたのは偶然ではなかったと、今なら分かります。
今回は、そんな体験を通じて「資産を整理したくなった理由」と「ロボアドの役割の再評価」についてまとめてみました。
1.想定外の暴落、想定外の“安心感”
1-1.トランプ関税ショックで含み益が急減した3つのロボアド
2025年4月——
米国のトランプ大統領による「相互関税発言」をきっかけに、株式市場は一時的に大きく揺れ動きました。
私自身も、保有している4つのロボアドバイザーの運用状況を見ながら、心の中でヒヤリとする瞬間がありました。
中でも印象的だったのは、THEO・WealthNavi・SBIラップの3サービスです。
いずれも3年以上の運用歴があり、私の中では“安定枠”のはずでした。
ですがこのとき、含み益が目に見えて縮小していくのをリアルタイムで体験することになったのです。
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THEOは、1月時点でトータルリターン41%超だったものが、4月には23%台へ。
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WealthNaviも、30%超 → 12%台と、含み益が約半減。
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SBIラップは比較的粘ったものの、28%台 → 18%台へと、含み益ベースでは36%の減少。
もちろん、長年の積み上げがあったため含み損には転落していません。
それでも、「こんなに一気に減るんだな…」という事実は、なかなか衝撃でした。
1-2.2025年1月開始のROBOPROが、なぜ一番穏やかだったのか?
そんな中で、2025年1月に運用を開始したばかりのROBOPROが、想定外の“安心感”をもたらしてくれました。
高値圏からスタートしていたため、本来ならもっと下落の影響を受けてもおかしくなかったはずなのに——
実際の下落幅は1〜2%程度にとどまり、2週間程度でプラス圏に回復したんです。
他のロボアドより運用期間が短いことを考えれば、「まだ本領発揮は先だろう」と思っていたのですが、むしろ一番踏ん張っていた。
この事実に私は驚くと同時に、「なぜだろう?」と深く興味を持ちました。
調べてみると、4月は通常の月末リバランスに加え、積立投資直前に臨時リバランスが1回追加されていたのです。
つまり、下落が始まる前後で機動的に資産配分を調整していたわけです。
投資の世界では「守る力こそが資産を育てる」とよく言われます。
今回のような“想定外”の局面こそ、仕組みの強さが試される瞬間だと私は実感しました。
2.暴落耐性の差は、仕組みの違いだった
2-1.ROBOPROとSBIラップは毎月リバランス+AI判断
今回の下落局面で改めて感じたのは、“下落に強いサービスは、仕組みが違う”ということでした。
実際に、ROBOPROとSBIラップはどちらも毎月リバランスを行っており、投資判断にはFOLIO社のAIが関わっているという共通点があります。
しかも、ROBOPROは必要に応じて月中にも臨時リバランスを実施します。
2025年4月も、積立直前にリバランスが入っており、この機動性が下落の影響を軽減してくれたのではないかと感じました。
一方、SBIラップは、ROBOPROほど大胆な配分はしません。
全ての資産を少しずつ保有しながら、“なだらかに調整する”という設計思想になっています。
ETFを使ってダイナミックに動かすROBOPROに対して、ラップ専用の投資信託を使って分散を保ったまま調整するSBIラップは、よりマイルドな動き方をする印象です。
つまり、どちらも“考えなくていい投資”であることに変わりはないけれど、ROBOPROは“攻めも守りも最適化する自動運転”、SBIラップは“道幅を広く取った安全運転”という感覚です。
2-2.THEOやWealthNaviの年1回リバランスでは対応が遅れる?
一方で、THEOやWealthNaviは年1回または半年に1回のリバランスが基本です。
今回のような数日〜数週間の変動に対応するには、やはり機動力が不足してしまう印象を受けました。
実際、THEOやWealthNaviでは含み益が大きく減り、「今動けたらな…」と感じる場面もありました。
もちろん、これらのサービスがダメというわけではありません。
中長期で見れば、着実に積み上げてきた成果があるのは事実ですし、資産形成の入口としては非常に優れた選択肢です。
でも、下落局面ではリバランスの頻度が“時間差”となって効いてくる。
それが今回、数字としてハッキリ見えた気がしました。
2-3.「持ってるだけ」では防げない、下落の本当のリスク
私はこれまで、「なるべく解約せずに持ち続ける」という“パッシブ運用寄り”のスタンスでした。
でも今回、「ただ持っているだけでは防げないリスクもある」という現実を突きつけられたように感じました。
なぜなら、下落は待ってくれません。
ニュースを見て、値動きを見て、考えて、動く——その間にも、相場は進んでしまうからです。
ROBOPROのような自動リバランスの仕組みは、“気づいたときには、もう手が打たれている”状態を作ってくれる。
だからこそ、「考えなくても守られている」という安心感がありました。
下落リスクに対応するには、
「タイミングよく売る」ではなく「タイミングごとに整えておく」という発想が必要なのだと、今回本当に感じました。
3.“守りの資産”を集約したくなった理由
3-1.少額の投資信託は、下落をそのまま受けるだけだった
私がこれまで保有していた投資信託の中には、10万円以下の小口保有のものがいくつもありました。
資産の“分散”を意識して、テーマ別・アクティブ型・地域別などで複数持っていたのですが、今回のような急落局面では、そのすべてが一律に下落していたんです。
分散しているのに、効果が薄い。
しかも、どれも中途半端な金額のため、積極的に買い増す判断もできない。
ただただ、含み損が出ているのを見守るだけになってしまっていました。
「これは…持ってる意味、あるのかな?」
——そう思ったとき、自分の中で何かが切り替わった気がします。
3-2.手間・管理・精神コストの高い“小口分散”を見直す
資産が増えるにつれ、銘柄の数も増えていく。
でも、増えたぶんだけ“分散できている安心感”が増すかというと、実際はそうでもなかった。
むしろ、チェックする銘柄が多すぎて管理が煩雑になり、少額なのに下落すると気持ちがざわつくという「リターンよりストレスが大きい構造」になっていたんですよね。
例えば、1〜3万円だけ保有しているファンドがいくつもある。
それがまとめて下がると、ポートフォリオ全体の数字に大きな影響は出ないはずなのに、画面上の赤いマイナスに気を取られてしまう。
この“精神コスト”、侮れません。
だったら、いっそのことまとめてしまおう。
守りの資産はロボアドバイザーに集約して、管理と判断を手放す。
その分、攻めの資産に集中する——
そう決めた瞬間に、心がスッと軽くなったんです。
3-3.考えなくて済む=続けられる。だから信頼が生まれた
資産運用において、信頼って何か?
それは「勝てる」ことじゃなくて、「続けられる」ことだと思うんです。
ROBOPROやSBIラップは、毎月きちんとリバランスしてくれる。
値下がり局面では自動的に守りに入り、値上がりすればチャンスを取りにいく。
自分では判断が難しいことを、静かに、でも確実にやってくれる。
「この人に任せておけば大丈夫」——
そんな人が身近にいたら、どれだけラクでしょう。
ロボアドバイザーは、まさにその存在に近いなと、最近は感じています。
だから私は、手間がかかり続ける小口資産ではなく、信頼して“放っておける資産”に切り替えることを選びました。
それが、「投資を続ける」という長期戦において、一番の安心材料になる気がしています。
4.ロボアドバイザー再設計。守りと攻めを分ける
4-1.ROBOPRO・SBIラップ・THEO・WealthNaviの“守り4本柱”
私が今、資産運用において「守りの軸」として位置づけているのが、ROBOPRO、SBIラップ、THEO、WealthNaviの4つのロボアドバイザーです。
それぞれの特徴を活かしながら運用してきた結果、今回のような下落局面で「やっぱりロボアドを使っておいてよかった」と実感することができました。
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ROBOPRO:大胆なリバランスで短期調整に強い。臨時対応もあり、下落耐性が高い印象。
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SBIラップ:全資産を少しずつ保有しながら、マイルドに調整。長期運用の安心感がある。
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THEO:テーマ分散が効いており、グローバルな資産分配で偏りが少ない。
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WealthNavi:米国中心のバランス型。為替と相場を含めた王道ポートフォリオを構築。
それぞれ単体では限界があっても、4つを組み合わせることで下落時にもリスクを分散しつつ、精神的にも安定して運用が続けられる。
今ではこの4本柱を、“守りの中核”として育てていくことが自分にとっての安心材料になっています。
4-2.個別株やレバ商品は“攻めの口座”として割り切る
一方で、個別株やレバレッジ系の商品は「攻めの口座」と位置づけるようにしています。
これはあくまでも、チャンスを取るためのリスク資産。
ボラティリティが大きく、タイミング次第で大きな利益も狙える反面、値動きの激しさに気持ちが引っ張られすぎてしまうという弱点もあります。
だから私は、ここを「遊撃手」のような存在にしています。
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基本はロボアドに守ってもらう
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攻めたい時だけ、少額でレバレッジや短期トレードに挑戦
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含み損が出ても、守りの資産に影響しないよう資金は完全に分離
このように、「攻め」と「守り」を明確に分けて運用することで、メンタル的な安定と判断の明確さが得られました。
4-3.税金・管理・心理的ストレスを減らす、長期戦の整え方
もう一つ、大事な視点が「税金と管理の効率化」です。
投資信託を小口でバラバラに持っていると、取り崩し時の税金や損益通算、ファンドごとの特定口座管理が面倒になりがちです。
そして何より、“目に見えないストレス”が積み重なる。
そこで私は、ロボアドを使って「口座単位で資産をまとめる」という戦略を取り始めました。
これにより、管理の手間が一気に減り、損益の全体把握もスムーズになりました。
さらに、「考えるべき資産」と「預けていい資産」を分けることで、時間もエネルギーも限られている中で、本当に向き合うべきポイントに集中できるようになったのです。
これこそが、私の中で見えてきた「長期戦を整える」ということなんだと、今は感じています。
5.まとめ:投資は“減らさない設計”から始めていい
5-1.ロボアドの使い方で、資産運用の安心感は変わる
投資というと「増やすこと」に目がいきがちですが、実際に大事なのは“減らさないこと”をどう設計するかだと感じるようになりました。
今回のような下落相場では、含み益が一気に減ったり、赤字に転じたりといった場面も少なくありません。
でも、そんなときにROBOPROやSBIラップのようなロボアドバイザーが自動で調整してくれる仕組みがあると、思ったよりも冷静でいられるんです。
考えてみれば、資産家や富裕層の多くも、自分ですべて運用しているわけではなく、専門家やアドバイザーに運用を任せています。
私たちがロボアドを使うのも、同じように「時間と判断を委ねる」選択肢。
そのための手数料は、運用代ではなく“安心して生きるための管理費”のようなものだと、私は納得しています。
5-2.今のうちに、10万円以下の資産から整理してみよう
今回の振り返りを通じて、「小口で分散していた投資信託を、そろそろ整理してもいいかな」と思うようになりました。
特に10万円以下の保有銘柄は、相場が荒れたときに含み損をそのまま食らうだけで、積極的に動くにも中途半端。
持っていても資産全体には大きな影響を与えない一方で、気持ち的なノイズにはなりやすい存在なんですよね。
だったら、年内を目処に少しずつ売却して、ROBOPROや他のロボアドに資産をまとめていく。
そうすることで、管理の手間も減り、ストレスも減り、そして判断もラクになる。
「自分で運用する」ことがゴールじゃなくて、
“続けられる運用を整えておくこと”が、本当の資産形成なんじゃないか——
今はそんなふうに思っています。
これから投資を始める人も、すでに運用している人も、「守りの資産の設計図」を一度見直してみてはいかがでしょうか。
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👉 ROBOPROの月次レポートを見る(2025年4月版)
